2012年2月26日日曜日

ついに俺、YouTubeデビュー!

『Lightning Pipers Chamber Orchestra』

例の宅録の件、動画を仕上げてYouTubeにアップしたぜ。
自分が登場する動画をYouTubeにアップするのは初めてだ。
恥ずかしながらこの歳で

YouTubeデビューであります!



じゃ、どうしよう。
先に動画観る? それとも能書き先に読む?
動画観ようか?・・・
やっぱ能書き読んでから動画観よう。ハハハ。


まず、事ここに至ったアホな経緯を。



思い立ったのは2010年の、秋の前触れが夏を追い出そうと画策し始めた頃だ。
このブログで、いままでもちょいちょい取り上げて来た、『パッヘルベルのカノン』。
正式曲名『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノン』。

カノンというのは曲の形式の名称。
主旋律と同じメロディーや、同じメロディーラインで高さをずらしたものや、メロディーの並びを上下や左右でひっくり返したものなんかを小節をずらして配置したものって感じだな。

さて、かの『パッヘルベルのカノン』。
流して聴いてもいい~感じだが、よ~く聴けば聴くほど、見事なカノンだ。
3つのヴァイオリンが2小節ずつずれて同じメロディーを重ねて行き、見事過ぎるハーモニーを奏でている。

しかし、ここまで見事だと、まさか完全なカノンとは思えない。
ここで言う完全なカノンってのは、3つのヴァイオリンパートが、完全に同じメロディーラインで2小節ずつずれてるだけって意味ね。

完全に同じメロディーじゃなくて、要所要所で辻褄合わせが入ってんだろ?フレーズのまとまりごとに・・・
と思っていたのだが、何度も注意して聴いていると、おや?っと思えてくる。

まさか・・・ と思い、ネットで検索して無料の楽譜を手に入れて調べてみた。
するとどうだ。
ヴァイオリン1,2,3とも、一番最後以外は完全一致じゃないか!!!
スゲーな! 知ってたかい?

出だしが2小節ずつずれるので、最後だけは辻褄合わせが入るものの、それも別のメロディーになってる訳じゃなく、そこで切れてるだけ。

本当に凄すぎる。


凄いと思ったら自分でも演ってみたくなった。
とは言え、俺、ヴァイオリンは弾けない。
ギターは違うよな。
ギター用のアレンジ譜もあるが、それじゃ意味がない。オリジナルスコアで演りたい。

ならどうする?
リコーダーは?
音域狭すぎて、ダメだろ?
リコーダー用アレンジ譜もあるけど、いや、だから、それじゃダメなんだってば。
オリジナルスコアのヴァイオリンパートを演奏して重ねたい。

しかし、リコーダーは音域ごとに数種類ある。
部分部分で音域に合ったリコーダーで演奏し、それを録ったやつを編集でくっつけりゃいいんじゃないのか?

で、楽譜をチェック。
ソプラノリコーダーとアルトリコーダーは持っている。
あと、ソプラノの上のソプラニーノリコーダーを手にいれれば、ヴァイオリンパートは網羅できることが判明。

さらに通奏低音。
これはバスリコーダーで・・・ おっと、一番低い音はバスリコーダーでも出せない。
しかし、ここはアレンジ有りでいいや。


と、、、、 リコーダーで出来ることは判明し、やってみたいと思ったものの、
その為だけに、ン万円もするバスリコーダーを購入するのはいかがなものかと。
でも、ネタにはなるよな。「バスリコーダー買いました」ってだけでも。
しかしどうしようか・・・

と悩んでいるうちに秋は早足で通り過ぎ、冬が取って代わり、やがて年を越した頃には、バスリコーダーが欲しくて欲しくて悶絶状態となり、いつもの恐怖のAmazonではなく、楽天で安いところを見つけて爆買いしてしまったのだ。

そして、
このブログ 2011年1月31日付けトピック『あゝ憧れのバスリコーダー』に書いたって訳。

あのトピックの最後に書いた「企み」ってのが、リコーダーでオリジナルスコアのパッヘルベルのカノンを演奏して編集して重ねてみよう!って話だったのさ。


それからリコーダー、猛練習。
毎朝出勤前に練習。夜も時間があれば練習。
家族はさぞうるさかろうて? まぁうるさいけどね。
でもある程度は消音できるんで、ぼちぼちね。

最初は、あの一番の盛り上がりの部分の流れが早くて指が回らず、ちっとも吹けなかったが、日々練習を重ねるについて、指が回るようになってきた。
早いパッセージを吹くコツはなんですか?と聞かれたら、「練習あるのみ」って答えるね。

でも、結局一番難しいのって、曲の出だしの4小節。
あそこを上手く吹くのが一番難しい。あそこは今でも満足に吹けない。


モチベーションをキープするため、楽団名も決めた。

『Lightning Pipers Chamber Orchestra』
ライトニング・パイパーズ・チェンバー・オーケストラ

カッケーだろ? アホっぽくて。
日本語に直訳すると、『稲妻笛吹き室内楽団』ってとこだな。


そして、練習を初めてから10ヶ月。
その年の10月下旬に、初レコーディングを試みたのさ。
これが、例の「ガンマイク」によるレコーディング。

そんなにハイクオリティーを狙ってた訳じゃないんだが、人様にお聞かせするのに耳障りなのはダメだってことでボツに。

外部マイクをどうしようかとか、レコーディング方法についての再検討などしているうちに時は過ぎ、また新たな年を迎えてしまった。

さてそれじゃあそろそろレコーディング第2弾、行ってみよう!
と思った矢先に、あの東北大震災だ。

あれはねぇ。 自粛云々以前に、テンションがねぇ。
それでしばらく保留状態になってしまったのさ。

そしてまた冬が巡って来て、ようやくまたその気になって、今度はもう一度試しにガンマイクで、カメラとの距離その他のセッティングを変えて試してみたものの、やはり音質レベル的に気に入らず、これもNG。

そして楽器用ダイナミックマイクを購入してレコーディングしたのが今年の正月。

音自体は良いんだがノイズだらけでNG。ビデオカメラにダイナミックマイクを繋げてはいけないことが判明し、コンデンサーマイクとミキサーを購入して再びレコーディングしたのが今月11日だった。


録ったクリップを整理し、編集に着手したものの、アドビ Premiere Elements アホアホっぷりに激怒して Sony Vegas Movie Studio HD Platinum 11 に乗り換え、編集→幾つもの工程を経て→仕上げ→ミス発見→やり直し を繰り返し、ついに昨夜完成し、めでたくYouTubeにアップと相成ったって訳。

このアホな企て、思い立ってから実行~完了するまで1年と5ヶ月掛かってる。
一体このために幾ら金使ったんだろ?・・・いや、計算すまい。。。
何せアホだな。ウハハハハハ。


もう能書きいいからいい加減見せろって?
まぁまぁ、いいじゃないの。
もうちょっと話聞いておくれよ。

最初、ただそのまま繋げただけで編集したんだけども、俺、表情変わんないし、面白くねえ顔してるし、動きもねえしで、見た目があまりにつまらなくてね。
ちょっとオープニング的なもの入れたりしたんだけど、まだ足りない。
しょうがないんで色を入れた。
デジタル加工で、2小節ずつシャツの色を変えてみたのさ。
ちなみにあれ、白シャツだけどワイシャツじゃないぜ。
2小節ってのはヴァイオリンパートのそれぞれのずれ間隔と一緒。
色の順番もカノンになってるぜ。


じゃあ、観る?

いざとなると、なんかちょっと恥ずかしいな。ハハハハ。

観るか。

音はそんなに言う程良くはないけど、悪くはないよ。
なので、ヘッドフォンかイヤフォンで聴いてくれるとうれしゅうござる。


じゃ、観るか。。。

ハハハ。


もし良かったら、YouTubeのページでイェーイなりBooなり入れてくれると嬉しいぜ。


マジで観る?

ハハハハ。


じゃあ。
ライトニング・パイパーズ・チェンバー・オーケストラの演奏で、
『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノン』別名『パッヘルベルのカノン』



はい。いかがでしたでしょうか? と。
リコーダーも意外とイケる感じでしょ? いや、リコーダーは奥が深い。ナメて掛かってたよ、俺は。

表情や動きがないとおもしろくないけど、演ってる俺は余裕なんか全然ない。
まぁ俺自身は面白かったけどねぇ。

途中2回ほど、アルトリコーダーの先をひざに付けているのにお気づきになっただろうか。
あれ、何してるのかっつーと、ああしないと出ない音を出してるのさ。
リコーダーの先っちょの穴をひざで塞ぐ音の出し方があるなんて知らなかったでしょ?
俺も知らなかったわ~。


実は他にもクラシックを中心にやってみたい曲があれこれあって、これからも地道にやって行こうとは思ってるんだけどもねぇ。
まぁ良い調子で一年に一曲ってとこかな~。
死ぬまでにあと何曲できるだろ?

とりあえず、次はJ.S.バッハの曲を考えてるぜ。 いや、もしかしたらモーツァルトかも。
映像面ももうちょっと考えた方が良いなぁ。

ま、乞うご期待。(一年後かな・・・)

8 件のコメント:

  1. 日曜日の夜、楽しませてもらいましたわ~

    まさかの、リコーダーとは…

    素晴らしい!

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  2. Eiichi~! コメントどーもありがとー!

    おぉ、楽しんでいただけましたか。それはそれは何より。

    そう。まさかのリコーダー。
    たまげた?ハハハ。
    素晴らしいですか。こりゃどうも。

    これから一年以内を目処に第2弾も考えてます。

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  3. ブラボー!!
    素晴らしい
    こんなことできるんだー
    編集が大変だったのでは?
    オラもやりたいなー
    歌、ギター、ベース、キーボート
    出来るのかなー
    オラじゃ無理だな アハハ
    タイケは本当になにやっても凄いです
    大拍手♪

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  4. 川上ぃ~! コメントどーもありがとー!

    > ブラボー!!
    おぉ!ブラボー出ました!
    サンキュー!

    > 編集が大変だったのでは?
    大変だったよー。
    リコーダー切り替わるところの繋ぎを映像面ではなるべくスムーズに移行するように按配したら、後ろが全部ズレちゃったり、
    按配し過ぎて逆にカクーンなんて変な動きになっちゃって大笑いしたり、
    シャツの色を按配してたら顔がオレンジ色になっちゃったり、
    最終の1ステップ前で、ミックスダウン的なこともしてるんだけど、レンダリングに1時間くらい掛けた後で、やっぱりパンや音量バランスが気に入らなくて何度もやり直したり。
    っていう、そんなこんながみ~んな楽しかったぜ~。

    > オラじゃ無理だな アハハ
    いや、出来るべ?
    こだわりの川上の場合、映像と音声は別録りだよね、もちろん。
    それをシンクロさせるのはそんなに難しくないよ。
    後、画面上で複数の動画をシンクロさせながらコマ割りしたり、カット割りしたりも、慣れれば大したことじゃない。
    ただ、細かい設定や調整を膨大に繰り返すんで、根気は要るかな。

    > タイケは本当になにやっても凄いです
    ハハハ。んなことないよ~。

    > 大拍手♪
    おぉ~、ありがとーーー!

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  5. 素晴らしい!
    カノン好きとしてはたまらないです!
    鑑賞後、パソコンの前で拍手しました♪
    いや~素晴らしい・・・
    今夏またもや娘のピアノ発表会があり、今回の親子連弾はリコーダーを混ぜてやってみようかと考え中でした。
    非常に参考になりました。
    って全然レベル違いすぎですけど(笑)
    素晴らしい演奏を楽しませていただき、ありがとうございました!
    次回も楽しみにしています♪

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  6. スミレさ~ん! コメントどーもありがとー!

    賞賛の上、拍手までいただいちゃってありがとうございます。

    > 今夏またもや娘のピアノ発表会があり、今回の親子連弾はリコーダーを混ぜてやってみようかと考え中でした。
    おぉ~、いいですねー。

    > 素晴らしい演奏を楽しませていただき、ありがとうございました!
    いや~、楽しんでいただけたのなら何よりでございます。嬉しゅうございます。

    > 次回も楽しみにしています♪
    ありがとうございます。励みになります。
    第2弾は1年以内のアップを目指してます。

    返信削除
  7. どぼちょんB2012年2月29日 19:06

    どもども。

    いや~~~
    ここまでやりますか!
    スゲーよ
    能書き読まずに先に動画観てたら卒倒してたね
    危ねえ危ねえ

    続けて3回目を視聴している時ふと、鼻の穴を広げてほくそ笑んでいるあなたの顔が浮かびました。
    きっと俺が目を細めて口を半開きして「ホォーーー」ってな顔して観ていることを既に想像されていたのだろうと思うとしてやられた感じです。

    しかしハンパないっす。
    ここまでやらなければならないんすね。
    ハンパねぇっすわ。
    だから五十近くになって、貸し靴と貸し球で260なんてスコアが出ちゃうんだね。きっと。
    恐るべしエナジーとパワーです。

    次回作も楽しみです。

    あっ、そう言えばタイケーがあんな長い時間真顔でいるの、初めてみましたわ。

    返信削除
  8. どぼちょんBさ~ん! コメントどーもありがとー!

    > いや~~~
    > ここまでやりますか!

    やりましたぜ!

    > スゲーよ

    スゲーっすか!こりゃどうも。

    > きっと俺が目を細めて口を半開きして「ホォーーー」ってな顔して観ていることを既に想像されていたのだろうと思うとしてやられた感じです。

    ウハハハハ。まさに!

    > ハンパねぇっすわ。

    ありがとうございます。

    > だから五十近くになって、貸し靴と貸し球で260なんてスコアが出ちゃうんだね。きっと。

    ブハハハ! 243だってばさ。

    > 次回作も楽しみです。

    今回の反省点を活かして頑張りまっす。

    > あっ、そう言えばタイケーがあんな長い時間真顔でいるの、初めてみましたわ。

    これ、チョー笑った。
    そこ、突っ込んでくれて嬉しいっすわ。
    表情固いとか変わらなくて面白くないって書いたけど、実は逆行って面白かったのね、自分自身で。
    この面白さはどぼちょんBさんなら解ってくれるとは思ってました。

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